技術系同人誌Advent Calendar 2017 23日目になります
前日は技術書典3で同人誌完売した3つのセールストークという内容でした。
頒布ジャンル、頒布イベントが違うとこんなにも違うのかぁと思いました
今回はタイトル内容通り、夏コミで菫子Android本を頒布したので
その動機やら思い出話とかつらつらの述べていこうと思います
なので技術要素は全体の5%ほどしか無いかもしれませんが、参考になるところがあればいいなぁと思います( ˘ω˘)
また内容も本の内容に軽く触れながら述べていきますw
※この内容は個人的な主観が述べられています。
※東方Projectの内容が多く含まれております。要所要所ググりながら読むことをおすすめします
自己紹介
初めましての方ははじめまして。Colloidと申します。
同人活動は5年以上前に一般と売り子参加して、実際にサークル活動し始めたのは2~3年前程で最近です。個人サークルミルク蒼屋で東方Project中心でゆるく誤植と戦いながら活動してます。
技術的な自己紹介は今年社会人なりたてで、現在はASP.NETなWebアプリをいじり倒している日々です。卒論はXamarinしてました(後述)
申し込み当時
C91終了後、当時大学生で卒論提出後、社会人一発目の薄い本は何を描こうかと思いました。
当時の卒論は重力レンズ現象×Androidな事をテーマにし、重力レンズ現象は高校生レベルの知識でもわかるのか!すっごーい!と感動した覚えがあるので、こんなサークルカットで申し込みました。
申し込み当初の心境はこちら
colloidgel.hatenablog.com
秘封倶楽部という人間*2*3の二人組が重力レンズ現象の仕組みを解説する薄い本の予定でした・・・
左の茶髪の女の子、宇佐見蓮子というんですけども、彼女には月と星から時間を正確に把握する能力*4を持っていて、星の位置的な現象であり重力レンズ現象はぴったりだ!と思っていました。
当選後
社会人になって配属先が決まって、ついでにというようにコミケでも当選してしまいました。
colloidgel.hatenablog.com
しかし、数ヶ月前の思いなどここ最近の業務へのヘイトのせいで忘れてしまい
私はAndroid本を制作しようと思ったのです。
執筆
内容
内容は
という感じです。
これは解説本を東方Projectのジャンルで頒布をするということは
評論ジャンルや技術書典とは違い、東方好きが集まると思っているので(そりゃそうだ)
Android(技術)要素をすっとばしても,ちゃんと二次創作として物語が完結するように心がけました。
で、Android要素は?
でも天才なこの菫子ちゃん。環境構築から説明するとページ数がしんどいので、環境構築は学校でやったという設定にしました。同人だし。
Androidアプリが開発できる言語はKotlinとJavaとC#(F#?)ですが、今回は()内は覗いた3つの言語のHello world文を比較して、言語ごとにどういう違いがあるのかを知ろう!という流れにしました。私も知りたいので。
解説手法
また手法は表紙が萌え萌えなのに、ガチガチのソースコードドバーッ解説文ドバーというのが個人的に嫌いなので*10
全編どうにか漫画にしようと思いました。絵はもともと趣味で好きでやってたので絵に関しては特になし。
登場キャラ選定
東方はキャラが多いのが特徴。選定も適当じゃ楽しくない。よって以下の通りのキャラ出演をしました
- 主人公 宇佐見菫子 ・・・ 上述の経緯で主人公に。あと天才と思えば深秘録で人間くさくて好き。にんげんだもの。
- キーキャラ 森近霖之助 ・・・東方キャラ唯一の男性。転売屋(要約)を営む。菫子が助けを求めるキャラとして。イケメン枠
- ナビゲーター 河城にとり ・・・ 河童でエンジニア(公式)。技術系同人誌書くならにとりやろと。
- Javaパート レミリア ・・・ お嬢様だから紅茶飲むっしょー→Javaティーといのあってな→レミィだな(適当
- Kotlinパート 射命丸文 ・・・ Kotlin→小鳥ン→鳥→烏天狗であるあややだな(適当
- C#パート 鈴瑚 ・・・ C#(Xamarin)はiOSもいける→リンゴも行ける→鈴瑚かな・・・
こんなノリでキャラ選定。何、同人だし東方だし経緯がカオスでも気にすることはない。
そんな感じでネームを切りスケジュールを組んで執筆しました。
私はネーム(物理)→ネームとラフ(PC)→ペン入れ→トーン貼り→表紙→入稿
毎日1コマでもペン入れをするというスケジュールでした。
表紙は2日で仕上げた
入稿と宣伝
入稿前に誤字脱字チェックしような!!誤植だらけの初版でしたOTL
刷る数
ここでいうのもアレですが50以下で刷りました。後悔気味です…
当日
頒布方法
さて、当日の頒布方法は売り子2名と私で挑みました。コスプレはしてないです
配置は神主*11の姿が見える秘封倶楽部島中です!両隣はスーパー素敵な秘封の本を生み出した人・・・!菫子Android本が浮いているっ…!
そんな思いと共に、今回は下記のように頒布をお願いしました
頒布はまたーり気楽に。声出しで売り込みをしない
→たまにTwitterで話題になります。東方ジャンルの人は物静かな人が多い感があるので、こちらからは発しません。あっちは開拓もしてるので島中めぐりはちゃんとお品書きとか見てると思ってます!*12
興味もってくれたら「お手にとって~」くらいのゆるさでいこう
結果
午前から手に取ってくれる人が居た
→神主の新作を手に入れた方が流れてくるように来たのが勝因。うれしい
買った人「私組込系なのでこの本読みますね!」
→めちゃくちゃうれしい。まさにあなたのような東方好きでハード系の人がAndroidアプリに興味持つように作ったようなもの!
高校生位の女の子と菫子ちゃんについて熱く語り合った後「これ買います!」
→ファッ!??いいんですか!? ホイホイ買っちゃって!うれしいな~これでAndroidアプリ興味持ってくれたらいいな!と思いました
ちなみに熱く語る姿を見たお隣のサークルさんも買っていただいた…うれしい…
その結果、10時開始で14時完売。その後見本としておいておいた本読んでくれたりする人もいたりで悔しい気持ちに。
10月にも再販かけて、東方オンリーで頒布しましたが、こちらも1時間に1冊飛ぶくらいのペースでした。嬉しかったなぁ。
反省と感想と総評?
反省
誤植と刷る数。これに尽きます。誤植はともかく刷る数は読めないので難しいですが、イベント頒布であまる位がちょうどいいかなと。
今後は50部で刷ろうと思いました…。
感想
東方ジャンルは本当に幅広い人がいるお陰で、上記のような人達の手に渡ってくれてうれしかったです。特に組込系の元から技術職な人と、技術系じゃなさそうな人まで手に取ってくれてうれしかったですね。
個人的に技術書典はガチガチのエンジニアが自分のスキルを遺憾なく同人誌にしている感があるなぁと怯えていたので、二次創作×技術本は気楽にできるなぁと思いました。
勿論二次創作元への愛がある前提ですが
総評
同人活動が楽しいと思えたC92でした。
売り手と買い手がやりとりできるのも同人活動ならではだと思ってます。
そういや電子書籍というのもやり方はありますが、特集装丁*13ができるのも同人誌ならではなので紙の本の需要もだけど、作り手の物にするという所も同人活動の楽しさだと思います。
二次創作と技術本を組み合わせると意外と手に取ってくれる方がいて、頒布イベントも技術書典とコミケに限らず選択肢が広がると思うので悪くは無いと思います。
ただ、あまりにもニッチすぎる本や難しいのだと来場者層的にダメだろうと個人的に思いました。
そんなC92制作から頒布までのまとめでした。
読み返せば技術的要素が本当に5%位しかないな!それ以下かも!
以上です
宣伝ですが、C93でDDR合同誌頒布します!
colloidgel.hatenablog.com
詳細はこちらにて
Webアプリ開発の仕事が生きて、特設サイトも自分で一から作りましたw
因みに表紙は箔押し加工予定!
よろしくお願いします!
*2:未来の京都を舞台に宇佐見蓮子とマエリベリー・ハーンの二人がしかいないオカルトサークル
*3:東方の世界は幻想郷という世界を舞台に妖怪の美少女擬人化と巫女の霊夢と魔法使いの人間魔理沙がわちゃわちゃするんです
*4:東方のキャラは何かしらの能力を持っている
*6:幻想郷の秘密を暴くために異変を起こした
*8:幻想郷の外の世界=現実世界に菫子は住んでいるが寝ている間だけ幻想郷に遊びにいけるようになる
*9:幻想郷にに外来品を輸入して売ってたりする店がある
*10:表紙ホイホイが悪い意味で発動するのが嫌いということです
*11:東方生みの親。C92で新作を頒布
*12:というより私がそう
*13:箔押しとか