ミルク蒼屋のチラシ

Colloid(コロイド)が何か色々と残したりするブログです

トーキョー・クロスロードを読んだ

仕事が荒れると私生活も炎上する。
きっと余裕がない状態なんだろうか。

期末合わせの納期に対して、後味がたいへん悪く達成感が1㍉も無い状態となるほど人生史上状態は良くない
先日入籍したけれど、あれはあくまで国の登録上名義と家系が変わるに過ぎないので*1

今季はSB69とゆるキャン二期という精神安定剤で乗り切ったに過ぎないが
一方で、ちかくにとても綺麗な図書館があるものだから、私はそこの図書館に行き、1つ本を中学生ぶりに借りた

トーキョー・クロスロードという

トーキョー・クロスロード (ポプラ文庫ピュアフル)

トーキョー・クロスロード (ポプラ文庫ピュアフル)

  • 作者:濱野 京子
  • 発売日: 2010/03/09
  • メディア: ペーパーバック

トーキョー・クロスロードの主人公の栞はJKだけど山手線をランダムに降りて、散歩をして写真を撮るというすこしジジくさい趣味の持ち主
そんな散歩中、栞の中学生時代に転校して今は離れた友達未満で恋人未満な、具体的にはキスだけしておいて恋愛感情は有耶無耶な耕也とばったり再会
そこから始まる、栞を中心とした世界が描かれる

この本を読むと、高校生は二面性が出始めるなと思う
ある男子は普段は登校頻度低め、実はジャズバーのサックス担当
ある女子は実はデキ婚だけど、幸せだという
栞の友達も、表面は友達だけど、恋人や片思いしている一面もある
栞自身も、普段は委員長キャラだけど、山手線散歩する時はラフな格好をする

二面性がある人間が出るのは、高校生の頃と思う

そんな二面性を引っ掻き回すのが耕也との再会
耕也も栞との散歩に付き合い、多くの人と出会い、高校生活にも影響がでる
そして中学生時代の思い出に振り回され*2、悩む
最終的には文化祭で高校生活では出ない二面性の片面が、文化祭の出し物で発揮され、融合していく
社会人になるとそういったことに余裕がなく、青春だなとおもう反面羨ましいとも思う

私も高校生は二面性があったのかもしれない
でも高校生はその二面性と中学生からまた1つ出来ることが増えたことによる楽しさで、楽しかったのだろうと思い出す

作中、気まずい状態になった耕也と栞は、お互い欠乏症となることに気がつく
文化祭の打ち上げを抜け出し、耕也と栞は目白で再会をして物語は終える
その先は無い
再会して、はにかんで終わるのだ
この先は読者に委ねる、こうして二次創作が生まれていくのだ

こうして、良い小説は読み手に深い印象を抱かせ、想像力を掻き立てる
わたしも高校生の頃のように、もっと色々とやってみたいなと思うなどした
そして栞のように、様々な場所を訪れ、思い出を作りたいものです

*1:以前から同棲していたので生活はなにもかわらない

*2:高校生だからそりゃ気になるでしょう