ミルク蒼屋のチラシ

Colloid(コロイド)が何か色々と残したりするブログです

元彼の遺言状を読んだ!

有隣堂Youtubeで紹介されていて、非常に気になってしまったのが経緯。文庫化されたという後押しもあり購入して読みました。

影響された動画はこちら。


www.youtube.com

雑多な感想です。

あらすじ

亡くなった元彼は誰かに殺された!?
犯人だけがその財産を譲り受けられるという奇妙な遺言を受け、
女性弁護士が依頼人と共謀して分け前を狙う破格の遺産相続ミステリー!

tkj.jp

初見は色々と勉強になる所が多々ある

完走した感想ですが、読後にすごく勉強になるな~と感じるところが多々ありました。主人公が弁護士でシチュエーションが顧客を犯罪者に仕立てるというところで、どのように仕立てあげるという所も根拠・裏付けありきで仕立て上げていくので非常に勉強になります。
その仕立て上げていく部分もだし、遺産の中身についての詳細も弁護士という立場とか知識豊富な主人公なので色々と解説をしながら物語を進めていくので読者がおいてけぼりにするということが無いです。
その元彼が一族の一人というのもあり、遺産もいろんな遺産を抱えている中で、その種類も株から土地まで豊富。そして遺言状の仕組みや契約などの話も解説しながらなので非常に勉強になるなぁと思いました。
他、一族のメンツもいろんな職を持つひとがいて、その職にまつわるエピソードも丁寧に説明するので、上記のような硬い系から雑学まで幅広く知れるのは面白かったです。

自分の職とは異なる人の話は、色々とその職について軽く触れられるので楽しいです

フィクションだから色々カオスな所もあるよね

こういう普通の生活じゃありえないことは、フィクションの中でやってみせようという感じがして楽しかったです。現実じゃ起きないやろ~~~と思うかもしれないけど、これはフィクション。言ってしまえばファンタジーなので。
主人公の弁護士も中々キャラが濃い。はじめはよくあるイラッとするようなキャラよねと読み進め、こういうのは次第に少し素直になっていく。いわばツンデレキャラ。ツンデレでイケメンでプライド高いのでいいですよね、自信に満ち溢れるひとって。私もそのように自信持ちたいと思うなどして読んでました。
なのでこれから読むひとは安心して読んでほしいです。少なくとも読後は悪くないです。しかし少し気になったのがはじめに契約していた顧客の事。あの人の顛末はどうなったのかというのが少し気になります。

ミステリーという事について

ミステリー小説ですが、あまり推理とかせず普通に物語として読みました。登場人物が多いので、人によっては整理しながら読む必要はあります。それでも前述の通りちゃんと読者をおいてけぼりにしない設計、登場人物多いけどそれは主人公も同じ気持ちで皆初見なのでここもおいてけぼりにしない、等そんなに小難しく考えず読んでいました。
最後は納得感のある結末でした。こういうミステリー小説は結末知った上でもう一回読むとまた異なった視点で楽しめそうだなと、アニメの周回で学んでいるのでまた時間を置いて読んでみようと思います。