ミルク蒼屋のチラシ

Colloid(コロイド)が何か色々と残したりするブログです

Staging!! Vol.1 『四月十一日を千二百回繰り返したと主張する男』を観劇した

officeendless.com

原作が完全描き下ろしによるオリジナルで、演出家によって朗読する演者や演出家が異なる朗読劇を観劇した。
私が観劇した回がガンダム00の水島監督が演出で、水星の魔女のグエル役の阿座上さんとアークナイツのクルース役の田所さんの回だった。
アフタートークは今回の主催である神谷浩史さんと原作描き下ろしされた著者の小川さん、そして監督の回。
著者の方が、直近で直木賞を受賞されたらしく、観劇する人も女性ばかりではなく男性も結構いたのが印象的だった。

はじめに朗読劇が始まり、その後アフタートーク
このアフタートークの内容でこの朗読劇の意図とか物語の設計とかを聞いて、これは面白いなと思った。

以下あんまりネタバレにならない程度の感想

朗読劇の内容は、サイトのあらすじとタイトルにある通り、とある女性を助けようとしているタイムリープをする男性の話であり、所詮シュタインズ・ゲートとかに近しい感じである。でもガッツリSFではなくリアリティあるファンタジーという印象だった。
話の道中で緊迫した雰囲気になり、声優さんすげぇな・・・と思ったりして結構没入感というか雰囲気に飲まれた。
話の内容オチもなんか有耶無耶にしつつもまぁいいかみたいな終わり方だなぁと印象ついたけど、アフタートークを聞いて印象がガラリと変わった。

冒頭に書いた通り、演出家の演出と演者によって作品の印象やかなり変わるというか影響がでやすく作ったと著者の小川さんが喋っており、水島監督はあえてがらりとは変えずに少しだけ脚色したと話されていた。
他の回がどんなもんか見てないのでなんとも言えないが、これを聞いて他の回も見たくなった。
またアニメ制作で活躍されている監督なので、演出もアニメベースでないものは描けばいいじゃない精神だったけど、劇になると予算が出てくるので大変だったとか、演出では実は過去作品のつながりで実現したとか・・・クリエイターというか作品制作ならではの話が聞けてよかった。

他、Xで見かけた元ネタとか情報元とかのまとめをみて、とんでもねぇ作品だ・・・と思うなど。これは初見の解釈と元ネタとか色々知った後によってオチの印象とか何かが変わる感じだなぁと思った。面白いなぁ。

先日に原作ありの朗読劇でガリレオを観劇したけども↓

colloidgel.hatenablog.com

これはドラマ版もあり、ある程度登場人物の解像度が高い状態だったのもありで固定概念がありつつも、一方でこちらもドラマ版とはなにかのバックグラウンドが異なった主人公二人だったので、原作ありきでもちょっと違ってたなと。
でも本作はこのために書き下ろされていて、上述の通りに解釈次第で物語が変わるというか印象が変わるので本当に面白く、朗読劇の楽しさというのが知れてよかった。
余力がアレば配信で他の回も見てみようかなとおもった。オリジナルの朗読劇も面白い。