ミルク蒼屋のチラシ

Colloid(コロイド)が何か色々と残したりするブログです

なにかのご縁 を読んだ

図書館はおおよそ2週間単位で借りることができる。
つまり返却期限駆動で読み終えることが可能である。

前回植物図鑑を借りて読んで返却しに行き、そしてまた借りたのがこのラノベ。
著者の野崎まどさんは、HELLO WORLDしかしらないけど、以前アニメ放映していたバビロンの方が主な作風と知って驚く。

colloidgel.hatenablog.com

しかしこのラノベはHELLO WORLDの方面な作風であり、人は死なない。
むしろ「縁結び」がテーマのラノベである。

と、書いておいて私が感じたのはその内容から来る懐かしさであった。
主人公のゆかりくんは、大学生のサークル自治会の一員として慌ただしい日々。
新歓、送別会、予算云々…
そのシーンが懐かしく思った。
私もそんな事、大学の学業そっちのけでやっていたなと。
ベクトルは少し違うけど、似ているなぁとか。
そんなゆかりくんの慌ただしい日々を読んで、あの頃の自分はどうだったかなと思い出す。

今もすこし似ている状況でもあるけど、違うのは社会人か学生かというところで
そしてなんのためにそれをするのかというのもまた違う。
でも最近は大学生の頃の慌ただしい日々を思い出すことがある。
あの頃はどんなモチベーションや気持ちでやって来たんだっけなーとか
仕事も大学生も死ぬほど忙しいのに、しんどかったのに、大学生の頃はよくやれてきたなぁとか
若さなのか、ほぼサークル棟に住み込みに近い状態だったからだろうか?
今は仕事で、フルリモートだからだろうか?

1つ、今と大学の頃の違うなと感じる事はある。
会話のハードルだ。
大学生の頃は物理的な殴り合い(青春的な意味で)ではなく、会話による殴り合い(青春(ry でぶつかり合い、散り、ぶつかり、成長をしてきた。
しかし若さゆえの経験が少ないというのもあり、目的のためには手段を選ばないという時もあれば、それに気づいて反省をするときもあったかもしれない。
一方で今はビジネス、利益云々重視になる、、、、のは企業に所属している人間なのでそこはもうそうなんだけども。
それによってなにか良いものは得られるのだろうか?
仕事だからしょうがないとするしかないのだろうか?
大学生の頃は体力と責任が薄い分、ぶつかり合い、成長がある。
仕事は組織に所属し、お金を得ている以上、責任がある。
一方でそういう機会が薄くなりがちであり、ほんとうにこのままでいいのだろうか?と思うことが多々ある。
仕事は遊びでもサークル活動でもないのはわかっているけど、大学生のころやっていた学園祭実行委員のほうがもっと厳しいのに、こんなんで良いのか。。。と思ってしまう私がいる。

と、話が脱線したが、このラノベは縁結びの妖精みたいなうさぎと自治会に所属するゆかりくんを中心として、縁の力で関係を改善していく話である。
縁を作るというのも、その人がなにか考えて行動した結果、縁ができると思う。
そうした結果、人間は良い関係性を作り、ワイガヤで楽しいんだろうなとか。
ゆかりくんと妖精のうさぎだけではない、その周辺の人たちのおかげで何かを達成できるんだろうと思う。

この本はそんなことを思いつつ、私の大学生時代を思い出させてくれる内容でした。
たぶん、今の周りは縁が薄れていきつつあるのかな?
ご時世的に。
人を大切にしていこうと思うこの頃です。