ミルク蒼屋のチラシ

Colloid(コロイド)が何か色々と残したりするブログです

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ネタバレ有りの所感

私とガンダムSEEDとは、実はリアタイではなくて本放送終えた後Destiny本放送開始の間にて、ケーブルテレビで平日夕方放映されており、それを見ていたのがきっかけである。当時は小学生でそろばん塾を終えた後そそくさと帰って見た思い出は今でも覚えている。
ここで初めてアニメというのにどっぷりハマり、ガンダムにハマった。小学生なので友達とは女児向けというか少女向けの話しかできず、いわゆる男性向けというかそういうギャップを感じていた思い出。
SEEDは49話を見て、あんなに強かったムウさんが大切な人や仲間を守って死んでしまったことに大変ショックを持ち、そしてその頃から初めていわゆる「推し」というのができた。今でも食玩のフィギュアは持ってる。
そんなSEEDの思い出だった。

Destinyはリアタイしていて、当時もまだ小学生だった。シンが主人公で一話を見てわくわくした思い出。そして主人公交代からのキラつえーーーというまさに小並感ある感想を抱いた。あとムウさんの復活に喜んだ。しょうがない、小学生だったもの。
そんな感じでガンダムSEEDシリーズは、ガンダムシリーズにどっぷりハマる、からのアニオタもといオタクになり色々自分の人生というか趣味嗜好を定めるきっかけとなった作品である。

そんなSEED Destiny終了後の当時のHPで映画化決定のニュース。あれから20年、ついに、やっと公開された。SEEDの劇場版が。

劇場版機動戦士ガンダムSEED FREEDOMは現時点で2回みて、1回目は公開日で2回目は舞台挨拶中継付きで。
結論から言うと、本当にこの日まで生きて見ることができてよかったなと思う。

以下、思いが激重かつネタバレ全開の所感。

見る前

水星の魔女の最終回の後の告知CMからの情報が公開になる度に、今回はどういう物語になるのだろうと期待と不安があった。というのもガンダムSEEDの舞台は息を吸うように核ミサイルや非人道兵器を使う世界なので、正直な気持ちどうなってもどうしようもないのでは?という気持ちしかなった。
特に推しことムウさんや主要キャラが死なないかというところが大変心配で、公開が近くなる度に寝付きが悪くてどうしようもなかった。エンディングテーマのジャケ絵のラクスを見て「シンエヴァみたいに新世界エンドとか…?」とかそんなことも考えた。
そんな中のスペシャルエディションの劇場上映を全部完走して、大人になって改めて振り返って見方が変わったなーとか、印象が違うなぁと思ったりした。推しは変わらずムウさんではあるけど、年齢を重ねて見るとムウマリュいいよね。。。となった。

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一方でコラボイベントや公式イベントとかは公開記念で開催していたので、そこは全力で楽しんだ。20年待ったので大人になった今は財力もあるしやりたい放題なので、次はないと思い後悔ないようにコラボイベント系はできるだけ体験しておきたかった。

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フェスの監督の発言とか察して、オルフェはキラの上位互換とかそんなんか?と予想した記憶がある。

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そんな日々を過ごしていて公開日は有給を使い、初回公開回を見ることにした。

1回目

1回目は安定と信頼の川崎チネチッタのLIVE ZOUNDで鑑賞した。席はほぼ満席だった。
サンライズのロゴを見て、タイトルロゴを見て終わりの始まりか…と思いながら見た。
OPの西川兄貴のFREEDOMは音響設備もあって小室サウンドの重低音が体に大変良い。さすがLIVE ZOUND。イヤホンヘッドホンでも再現不可だよこんな音。

前半は前作Destinyのオチをつけたキラが本当にこれでよかったのか…と悩み、シンはもっと役に立ちたいと思い、アグネスはなんか嫌味を言うめんどくせぇ女だなという印象を抱いた。
ラクスは新組織のボスとして動き、キラはその組織で悩みまくっておりすれ違いに…でもこの二人はちゃんと信頼はしているのかその後のピクニックシーンで普通にしているのでここでは安心。
一緒にブルーコスモス倒そうぜとファウンデーションという胡散臭い国の偉い人であるオルフェと出会うラクス。握手した時の演出はなんか恋愛というか一目惚れというか洗脳というかちょっとメルヘン世界に飛ばされたのか?と思ってしまった。からのブラックナイトスコードの悪役感演出よ。
ここで一番意外というか予想外だったのが、青い髪の女性であるイングリットが常識人だったこと。キラ達を案内する振る舞いとかをみて思ったより普通の人だったな…てっきり根暗な悪役と見た目で思っていたので…。でもその常識人っぽい振る舞いがこの後の伏線とは思わなかったんだ。
ブルーコスモス倒そうぜ作戦の前に晩餐会があり、そこでキャラの人となり、なぜラクス様が種エクでドレスなのかなどが知れたシーン。シンはバイキングをモッサモッサ食べててかわいいね。ラクスとオルフェのメルヘン世界を見てしまい、悲しむキラ。そんなキラに迫るアグネス、その様子を聞いてしまうラクス…など、ここからだんだん不穏というかすれ違いが発生する。SEEDっぽいな。

ブルーコスモス倒そうぜ作戦で、オルフェの作戦にハマるキラ。ヒルダチームの2名が戦死してしまう、シンがやられる、アークエンジェルが撃沈など色々とショックなシーンが多かった。特にアークエンジェルは古い戦艦とはいえ、ついにやられてしまったという感じで絶望感半端なかった。そんな状況の中、あのMSがやってくる。

シャア専用ズゴック(ツノ付き)である。

しかも乗っているのはあのアスラン・ザラだし動きに残像あるしで赤ければなんでも良いのかアスラン。というかアスランズゴックに乗るというのが意外というか予想の斜め上なんだ。赤いズゴックといえばシャアだけど、シャアズゴックにはツノはついてないから多分ガンダムさん時空のシャアが羨ましがるやつだこれ。
アスラン達がキラ達を救出して、打たれた核ミサイルはルナマリアが1つ撃ち落としたりでなかなかイベントが多いシーンだった。
そしてこのアスランが出た時点で流れが変わるとは、初見だった私は知る由もない。

ラクスがオルフェとともに宇宙へ移動し、ラクスの出生の秘密が発覚。ちょっとここで思ったのが、ラクス様はキラのようなスーパーコーディネーターとはまた異なるということなんだろうか?
その裏、キラはSEED時代の前半のようにいじける。守れなかった、自分がやるしかない、ラクスに裏切れらたなど。そこに鉄拳制裁を加える男アスラン。それを見てキラに加勢しようとして2人に返り討ちされるシン。ヒルダさんは宇宙世紀世界線にいたのか「修正が必要なんだ」という。ネタが多い。
でもTVシリーズで迷いまくっていたアスランを助けたりしたのがキラであるように、キラを助けることができるのはアスランなんだろうと。幼馴染で共闘もしてきたからできることなんだろうな。
自分の気持ちに素直になったキラは、ラクスを助けるために宇宙に上がる。ミネルバの後継艦であるミレニアムで宇宙に上がろうとすると、オルフェ達が秘密裏に改修していたレクイエムで戦艦を撃ち落とそうとし、それを回避するノイマンノイマンさんミレニアムの操舵でこれなので超人であるし本家もネタにしてる感あるな。

ここからキラ達はラクスを救出する。オーブのお家芸で復活した愛機を受け取り、禁止兵器であるミラージュコロイドを使い、ラクスのいるアルテミスへ侵入したり*1、囮としてアスランストフリを乗りこなし(????)、アルテミス侵入したと思えば大量のハロを使い催眠ガスを出したり等、アスランの囮以外はSEEDシリーズでなんか見たことあるなぁという戦術である。ファウンデーションもといブラックナイトスコードはSEEDのTVシリーズみてないのがわかるシーン。

そして、ラクスを取り戻した後の勢いがすごい。
シンはブラックナイトスコード相手に愛機のデスティニーガンダムで無双するわ、分身するわでやりたい放題である。SEED覚醒は頭がクリアになるので、ブラックナイトスコード達がシンの脳をコントロールすると何も考えてないと驚き、逆にシンの闇を利用しようとするとステラが助けるわでもう本当に…シンがMVPだよ。キラは可愛くて良い部下を持って幸せ者である。
ルナマリアの乗るインパルスは更新入って見た目の配色も変わり、それがかっこよい。裏切ったアグネスと女の戦いをしていたけど、Destiny最終決戦をシンと乗り越えた女は強かった。
レクイエム発射阻止をする為にここで追加装備されたアカツキに乗るムウさんが登場し、レクイエム中継機を撃破し、レクイエムのビームも跳ね返す。ここのシーンめっちゃカッコよくて泣いた。不可能を可能にするというよりはこれはカガリとウズミ様のおかげである。ありがとうウズミ様アカツキというとんでもないMSを生み出してくれて。
ストフリに乗るキラだけど、ストフリですら万策尽きたか…というところでかばうアスランズゴック。というか宇宙でズゴックってなんだよ。その前にあった「アスラン・ザラズゴック出る!」の出撃セリフが卑怯である。そのズゴックの中から出てくる隠者。ビルドファイターズトライのドムか????
隠者アスランもとんでもなく強い(色んな意味で)。脳内コントロールを試そうとしたらエロい妄想をしたり、隠者をカガリにリモート操作できるようにするなど大変なむっつりスケベというのがわかった。おもしれー男。ブラックナイトスコードの残りをジャスティスのツノサーベルで頭突きで倒すという先方で倒す。敵側がかわいそうである。悩みのないアスランが最強すぎる。
その間のキラ、裏で開発していたストライカーパックのストフリ版をギアスのカレンみたいなパイスーを着たラクス様に運ばれて換装。この時のラクス様大変エッチすぎる。
そして換装されたストフリ、無敵である。無敵というか愛の力でオルフェとイングリットの乗るラスボス機を撃破する。
イングリット、最期の時にオルフェに近づいてなだめていたけど多分色々あったんだろうな。。。。

映画の最後、ラクスのモノローグと共にキラとラクスが地球に降りて裸になりキスをして終わる。

初回、見終えて( ゚д゚)ポカーンとしてしまった。なんだこれは。
とりあえず推しやメインキャラクターが全員生存ENDで安心が8割で、残り2割はなんだこれは…情報量が多すぎるという印象を得た。
てっきりブルーコスモス倒したり、Evidence01の秘密とか暴くのかなとかそんな感じと思えば、最後の勢いで全部やられた。というか元凶のブルーコスモス倒せてないしね。
とはいえアスランが出てきたあたりから勢いがすごく、過去シリーズみてた人なら懐かしく感じるネタが多くてとんでもなくやばかった。ガンダムシリーズの知識というか教養があると楽しめるやつだこれ…!
後にXで感想漁って、パンフレットを見て後から実感というかじわじわきた。確かに面白かったし続編だこれ!と。

2回目

2回目については、とりあえずメインキャラクター推しであるムウさんも全員生存しているのが確定と知った上なので、安心して見れた。それでもアスランが出てきた下りから流れが変わっているんだよな。
他いろんな人の感想とかみた上でみると、また新たな発見があって面白い。ネタが多すぎる。
初回は衝撃がすごかったけど、2回目は安心して見たのもあり、キャラの成長というか続編だなぁとか込み上がるものがあり(´;ω;`)ブワッと来てしまった。

その他

  • サブリミナル効果か?と思ってしまったストフリとブラックナイトスコードのシーンは何なん?
  • おひげのハロ「絶好調である!」で吹きかけた
  • シンのラッキースケベが健在なのは笑う
  • イザークディアッカは安定している。しかしデュエルとバスターってスタゲで破壊されたのでは…?
  • ゲルググの一般機がヅダカラーで良い
  • デスティニーの関節が赤くてかっこいいのでバンダイさんだして
  • トーヤくんはフラガ家とは関係ないのかな
  • ラクスママとアウラの話はどこかでやってほしい
  • オルフェがキラに対して出来損ないと言っていたけど、キラは結局スーパーコーディネーターだけどアコードではないから出来損ないということなんだろうか

最後に

SEEDのことだからてっきり憂鬱な話かな?と思えば、終盤はグリッドマンユニバースもびっくりするくらいのお祭り感というかやりたい放題というか、シリーズを楽しんだ人向けのサービスがえぐくてSEED世界の謎とか理不尽な世界とかどうでもよくなってしまった。他の方の感想ブログとかもで見かけたけど、あの世界はもうどうしようもないけど、キラ達の悩みとかは解消されていたので、キラ達が頑張るENDとして十分だなと思った。もしこれが00ガンダムのように外宇宙冒険ENDとかだったらどうなっていたのか…。

20年、当の私は学生を終え、就職して結婚をして転職したり挫折したりで現在に至る。その間、00ガンダムの劇場版のときはSEEDはもう…と思ったり、何度か絶望とか挫折とかそういう感じのを経験し死にてーとか思ったりしたり、コロナ禍もあった。しんどい時期もあれば楽しい時期もあった。
その間、ガンダムVSシリーズではムウさん搭乗の機体ばかり操作をし、GジェネではムウさんもといCV子安で戦隊と機体を固めたりした。なんなら机の上には今でもガンダムカフェで手に入れたSEEDの設定イラスト時代のムウさんのアクスタもあれば食玩フィギュアも飾っている。それだけこの作品にぞっこんなのである。ムウさんの「不可能を可能にする」という言葉は本人の努力の果てなんだろうなと、大人になり同じ年代になり感じている。
年齢を重ねてもそこにいるキャラが変わらずいてくれて嬉しかったし、その先をちゃんと自分の目で見届けることができて本当に良かったと思う。本当にこの日までに生きて見ることができてよかった。話の内容も大変よかったけれども、一番はこれに尽きる。

これは映画1回目見終えた後種エクに行った後の戦利品。

*1:この作戦をアスランはニコルの作戦と言っていたけど、多分そこにいるメンバーでニコルがミラコロ使いと知っている人いる?